定時制・通信制高校合同説明会

 10月9日(日)に「定時制・通信制高校合同説明会」が豊橋市保健所保健センター「ほいっぷ」にて開催されました。定時制高校4校、通信制・全寮制高校13校の計17校が参加しました。この説明会では中学卒業後の進路、高等学校からの進路変更、高校退学後の編入等を検討されている方に向けて、進路相談を行います。豊橋市だけではなく、豊川市や田原市、新城市など市内外から約180名の中高生、保護者の方が来場されました。

全体説明会で各学校1分間のプレゼンテーションがあり、その後各校ブースにて個別相談が行われました。学校によってそれぞれ特徴があり、通学スタイルやスクーリング等の方法が異なります。各校の先生から直接話を聞くことで、自分に合った学校を見つけられる機会になったのではないかと思います。

参加して頂いた保護者の方からは「しっかり話ができて良かった」「今後の進路の参考にしたい」という感想を聞けました。また帰り際には「ありがとうございました」と笑顔で声を掛けてくれる子もいて、和やかな雰囲気の中、終了することができました。

10月1日 親ごころ塾「子どもへの声の掛け方」

「今解決したいこと」や「気がかり」を参加者同士で共有し、それについての解説やヒントをセーフティネット代表の金田がお話をするスタイルの親ごころ塾では、今月も熱心に子どものことについて、話し合いがもたれました。

ほぼ全員の参加者が同じような迷いや悩みをもっていらしたのが、〝疲れている子どもへの声掛けは「どんなタイミングにすればいいか」「どう伝えたらいいのか」〟ということでした。声をかけても学校の話題だと会話にならなかったり、子どもの気分も落ちてしまったり・・。子どもを想うからこそ、先回りして声をかけすぎてしまったり、逆に声をかけづらくなってしまったり・・・。

子どもが『疲れている』とか『学校に関する話題』を自ら発した時が、ひとつのタイミングだと、金田は話します。親から見ると「あなたは〇〇〇〇のように見える(感じる)けど、あなたはどう思う?」と子どもの気持ちを確認するような声掛けをし、考える機会を与えてほしい。自分で考えて答えを出して、実際にやってみることで自信もついていくので、敢えて親が答えを与えず、子どもに考えるチャンスを与えているんだと捉えて、子どもを信じて待つことを続けていきましょう。そして〝待つことにしんどいなぁと感じるときには、ココエールに話しに来てください〟と参加者へエールを贈りました。

他にも父親の立場について迷われているお父さんからの話や、この先いつまで見守っていればいいのか心配が尽きない話など、ここで共有された内容は、参加者の皆さんそれぞれが自分のこととして、ヒントを持ち帰っていただけたようです。

グループ相談会「発達特性の理解と対応」

久しぶりに青空が広がった9月3日(土)、石川先生のグループ相談会を開催しました。前半は、ASD、ADHD、LD等の発達特性の理解やそれぞれの対応についての講話があり、特性や対応については、個別に考えていく必要があるので、焦らずに一緒に考えていきましょうと心強い言葉をいただきました。

後半は、グループディスカッション。4グループとも活発な話し合いができたようです。参加者からは「特性について改めて考えるきっかけになりました」「本人のやってみようという気持ちやこだわりを大切にしてサポートしていきたい」「親ができることは信じながら寄り添ってあげることだと思いました」「子どものスイッチがいつ入るかはわからないし、親がそのスイッチを押すことはできないと改めて思いました」等の気づきや感想をいただきました。

最後にあるお母さんが『1年前は進路が決まらず思い悩む日々でしたが、この夏休みは本人がバイトしたいと自分で決めて、やりきることができたので、これからもまだ不安なところはありますが、親が不安がらず本人を理解するようにしていきたい』とお話をしてくださいました。このお話に勇気や希望がもてた参加者もいたようで、石川先生の講話から始まった3回目のグループ相談会も、充実した時間を過ごしていただけたのではないかと思います。

8月6日 親ごころ塾〝信じて待つ〟

第3回の親ごころ塾は、ざっくばらんなスタイルで始まり、まずは今まで参加されての感想をお聞きしたところ、下記のそうなご意見をいただきました。

[ 子どもとのかかわり方や考え方の引き出しが増えた ] [ 元気になれる ] [ 先はわからないけど、今できることをやれているから大丈夫だと思えるようになった ] [ 失敗してもリカバリーできるから今うまくいかないことがあってもいいんじゃない?と思えるようになった ]

そして本日は タイトルにあげた〝信じて待つ〟が合言葉のように、ところどころに出てくる回となりました。『あなたなら答えが出せる』と信じて答えが見つかるまで待ちましょう!と。

子どもたちは、困ったことが起きないように整えられた環境の中で育っていることが多いので、困ったことや嫌なことが実際に起こった時の対処方法を考える機会が少ない。自分で何をどう考え、どんな工夫をして乗り越えるのか、やり過ごすのかを考えられるように 『あなたはどう思うの?』『どうしたらいいと思う?』と本人がそのことを考えられるような問いかけをして、本人が答えを出すまで〝信じて待つ〟ということです。

石川先生のグループ相談会【ゲーム、SNSに熱中する子の対応】

今年度の第2回となる石川先生のグループ相談会を7月3日(土)に開催しました。前半は石川先生による講話で、ゲーム依存・ゲーム障害についてやオンラインにハマる要因などのお話をいただきました。

そして後半は4~5名に分かれてのグループディスカッション。自己紹介から始まり現在抱えている悩み、子どもの状況やゲームとの付き合い方など、それぞれ相談したり共感したり・・。どのグループも話が途切れることなく、活発な話し合いが行われました。中には、「我が家ではこんなルールを決めています」「こういうアプリがありますよ」といったアイディアも聞かれ、有意義な意見交換の場となりました。

<参加者の声>

◇ ゲームについてのイメージは、体に悪い・生活習慣が乱れる等の親目線の考え方で、私にとっての不都合や価値観に偏りがあるんだなと新たな気づきがありました。子ども自身が気づいて考え、行動を変えていくことが大切なんだなと感じました。

◇ うちの子の現状は、いわゆる〝普通〟とは程遠いけど普通じゃなくてよいので、本人なりに前進しているわが子を引き続き見守りたいと思います。

参加者からは、上記のように前向きな意見をいただきました。子どもの年齢や状況は違えど、気持ちのシェアができ、少しでも心が軽くなるような場になったのなら嬉しいです。

スマホとの付き合い方 どうする?

先日ココエールの黒板にこんなことが書いてあるのを見つけました。

これは、ココエールを利用している19歳の女性が『最近、親から「スマホを見ている時間が長いんじゃない?」と言われることが増えてきて、自分でもそうだな~って思ってて、気になってるんです』という話題になったときに、相談員と一緒にスマホとのかかわり方を考えた内容です。

相談員の問いかけに答える形で、自分とスマホの関係を思いのままにスラスラと黒板に書き出していきました。きっと普段からスマホの使い方に思うところがあったのでしょう。その思いを [良いところ] と [困っているところ] に区分けして書き出してみると、どういう付き合い方をしたいのかが、より見つけやすくなったようです。スマホを触らないことでできた時間は、自分の好きなことに充てられることが明確になり、さっそく『絵を描いたり散歩したりしよう!』と言っていたのが印象に残っています。

ネットやゲームは魅力的な情報や楽しみがいっぱい詰まっていて、使用時間が長くなりがちですよね。そのことでお困りの親御さんも多いかと思いますが、子どもが自ら〝何とかしたほうがいい〟と思うと、このように自分で考えて見直すことができるのですね。

第2回 親ごころ塾を開催しました

親ごころ塾は、参加者の「今の気がかり」「解決したいこと」を出していただいて、その一つ一つを東三河セーフティネット代表の金田が、解説や解決へのヒント等をお話しさせていただく勉強会です。

今回ご参加くださった親御さんから共通して出てきたのが【葛藤】でした。親が子どものことを想っての葛藤・子どもが親や周りの人との間に感じるであろう葛藤・社会に対する葛藤・・・いろいろな立場で抱える葛藤の内容は多岐にわたります。親子間での相互の葛藤は「相手を知ろうとしてうまれるもの」だから、葛藤があるということは、モヤモヤもするけれど大事なことでもあるという話が印象的でした。

そして【不安について】も話題になりました。親ごころ塾だけでなく、ご相談にいらっしゃる方は「将来大丈夫なのか」「このままでいいのか」等の不安を抱えていることが多くあります。その不安について金田は『不安はいつも未来からやってくるのです』『不安は湧いてくるものなので、湧いてきたらその都度未来に返しておきましょう』と。

確かにこの先どうなるのかを考えると、不安が不安を呼んでどんどん大きくなって、どうしたらよいのか分からなくなってしまいます。先のことは誰にも分からないのだから、考えても解決できません。考えても解決できない先のことは、未来にお返ししておいて、考えて解決できそうな時まで取っておいてもよいのかもしれませんね。

本日は梅雨前のカラッと晴れた気持ちのよい日でした。親御さんの心の雲を今日の天気のように、すっきりとするきっかけになってくれたのではないかと思います。

新年度1回目 石川先生のグループ相談会

今年度も石川先生のグループ相談会「学校に行きづらさを抱える子どもたちのために」を奇数月の第1土曜日に開催することになり、1回目の相談会を5/7(土)に行いました。参加者は22名、手指の消毒と部屋の換気を十分に行い、コロナ対策に気を付けながら講話とグループディスカッションの充実した内容でした。

この日のテーマは「学校不適応の要因、親の自己理解」。講話の前に参加の親御さんには、エゴグラムをチェックしてグラフを作成してもらいました。グラフから見える性格傾向を読み解いて、親も子もお互いの言葉を大切にしてコミュニケーションがとれるようにできることから始めていきましょう!・・と石川先生からお話しいただきました。

後半は、グループディスカッション。どのテーブルも話が途切れることなく、活発な意見交換が行われていました。参加者の感想をいくつかピックアップさせていただきます。

「性格は変えられるという内容が印象に残りました。行動を変えると考え方が変わって、感情が変わってくるので性格が変わる・・・親の行動を変えていくことから始めたいと思いました」「みんな同じような悩みをもっているが、各家庭の状況や原因は異なっていて、そこは不思議でもあるし育児の興味深いところだと感じました」「いろんな方の話が聴けてよかった。このように共有できる場所は必要だと思いました」「苦しい時期を乗り越えてきた方の話は、心に響きましたし勇気をもらいました」「エゴグラムで自分の性格傾向を知ることができて新たな気づきがあり、子どもとの会話の際に気を付けてみたいと思いました」

参加者からは、前向きな感想を多くいただきました。今日の勉強会での気づきや知識が今後の助けになったら幸いです。

令和4年度 第1回目の親ごころ塾を開催

桜も満開になり春本番の4月2日(土)、今年度初の親ごころ塾をココエールにて開催しました。

親ごころ塾は東三河セーフティネット代表の金田文子が講師となり、参加者の皆さんそれぞれの悩みや今の気がかりを出してもらい、解決のためにどうすればよいかを一緒に考え、子どもとのかかわりのヒントを持ち帰ってもう勉強会です。

この日は、お金に関する話やきょうだい喧嘩に絡んだ行動原理の話、親がブレずに信念をもつことの大切さなどを金田が解説しました。また参加者同士の意見も飛び交い、同席したスタッフもとても勉強になりました。

参加者からは「子どもと対話するときに戸惑う部分に気づけたので、モヤモヤしていた気持ちの焦点が合った感じがした」「もう少しゆったりと本人がどうするのか一歩引いて見守ろうと思う」「周囲に惑わされず自分の家庭のルールをブレずに貫こうと思う」「信念をもって子どもと接していきたい」などの感想をいただきました。

会が終了してからも、しばらく皆さんでお話をされていて、よい交流になったのでは・・とスタッフとしても嬉しく思いました。

プランターに花を植えました

ココエールに訪れる方々が「きれいだな」とか「可愛らしい」などと、心穏やかな瞬間を感じてもらえたらと、新年度に向けて色とりどりの花を植えました。色も形も香りも大きさも異なるけど、みんな「花」。小さなプランターの中にそれぞれの花がそれぞれの魅力を発揮してくれています。

右端の写真は先日、中2の女の子と一緒に植えたほうれん草です。プランターいっぱいに種を蒔くとたくさんの双葉が芽を出しました。間引きをするタイミングが少し遅かったので、大きく育つか心配ではありますが、一緒にお世話をしながら生長を見守ります。

まだプランターがあるので、これから子どもたちと相談をして野菜を育てたいと考えています。子ども達からどんな意見が出てくるのか楽しみです♪